それでもフェミニストを信じたい
都知事選。今回ポピュリズムの風は「女」に吹いた。投票率が上がっても結果は同じだっただろう。組織選挙では戦えないことがわかったが、「女なら誰でもいいのか?」の訴えは浸透しなかった。
— 上野千鶴子 (@ueno_wan) 2016年8月1日
このツイートがホッテントリ入りしていた。
まあ、明らかに批判が多数出るだろうな、というツイートだ。
正直自分の感想も「なにいってんだこいつ」である。
が、今回の本題はそこではない。
ブコメを見ていくと「フェミニスト」を揶揄するコメントが目についた。
自分語りにはなるが、この「フェミニスト」に対する私の認識の変遷ついて、ひとまず書いていく。
- 幼少期から青年期まで認識
- 女性に対して、先回りしてドアを開けたり、エスコートする紳士のことだよね!
女性は男が守るべきだから、そういうのとても良いと思う!
- 成人してからの認識
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女性の権利を拡張する運動に賛同する人たちだよね。
女性は社会的に不遇な扱いを受けてるし、当然の行動だと思う。
ただでさえ生理や妊娠中の体調不良で辛い思いをしてるんだから、他の部分では優遇されるぐらいが丁度良い!
- 「人工知能学会会誌表紙問題」発生後の認識
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人工知能を持ったロボットがコードで繋がれているイラストが描かれた表紙を女性軽視とかなにいってんだこいつ……。
まずイラストに描かれているのは人間じゃないのに、人間扱いとか人工知能に対して失礼……というのは置いておくにしても、無茶苦茶が過ぎる。
動物愛護団体がタヌキマリオを見て狸の毛皮を剥ぐなんて残酷だ!というレベルの頭悪い主張だろ。
フェミニストって頭おかしいのか?
- その後もろもろの揉め事を見た後の認識
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ごめん、違う。人間がダメなんだ。
どんな集まりにも、その集まりが大きくなれば大きくなるほど、無茶苦茶な主張する人が紛れ込むものなんだ。
だから人工知能学会の件で論理が破綻した主張していたのも、一部の頭の弱い人たちなんだ。
そもそも社会的に女性の立場が弱いのは確かだし、「女性の権利を拡張する」という理念は何も間違ってないものな!
だいたいこんな感じ。
今も上記の「その後もろもろの揉め事を見た後の認識」の状態で、基本的に「フェミニスト」は正しい事を主張していて、中に道理の通じないアレな人が居て論争になってるという認識。
今回の元ツイートはまさにそれだと思う。
だから、そういう人の発言を取り上げて「だからフェミニストは」なんて言うのはちょっとなーと思うのです。
その人がそのグループの大多数の支持を受けてたとしても、それは「道理が通じない人を支援する人が大多数いるグループ」でしかなく、その中には道理が通じる人が居るわけで、ひとくくりにしてしまうのは躊躇われる。
というかそんな感じで集団批判してたら、間違いなく自分に跳ね返ってくるのでしないほうが賢明じゃないかなーと思う次第。